一関遊水地事業とは?
北上川の中流部・岩手県南部に位置する一関地区は、その地理的特性から古来より水害に悩まされてきました。 昭和22・23年に連続で起きた大洪水では約600名もの死者行方不明者を出す未曾有の大災害に見舞われ、こうした経緯を経て、 北上川の治水の根幹をなす一大プロジェクトとして一関遊水地事業は始まりました。 プロジェクト開始後、昭和28年には調整量が700m3/sに改定されました。 更に、昭和48年3月に計画規模を100年確率とした北上川水系工事実施計画が策定、規模を拡大した一関遊水地が計画されました。 平成18年11月には計画規模を150年確率とした河川基本整備方針が策定され、現在の一関遊水地の計画となりました。一関遊水地の計画の概要
一関遊水地は周囲堤と小堤からなる二線堤方式を採用しており、さらに第1、第2、第3遊水地で構成されています。 遊水地への越流は、概ね10年に1回程度発生する洪水規模以上で、3つの遊水地において同時に開始される計画となっています。 一関遊水地計画 主要な工種
■ 築 堤・・・・・延長27,800m
■ 水 門・・・・・3カ所
■ 小 堤・・・・・延長17,900m
■ 管理用通路・・・・・延長14,900m
一関遊水地計画平面図
小中洪水時・大洪水時の役割