三陸沿岸道路国道45号 白井地区道路工事

工事概要

この工事では、岩手県北部の野田村、普代村に新しい道をつくるんだ。

工事の特徴

本工事は「野田IC橋・野田IC工事」、野田村と普代村をつなぐ「白井トンネル・普代北IC工事」、白井トンネルへの進入路となる「力持高架橋工事」、「宇部地区道路改良工事」の4つの工事から構成されます。
工事の内容は、トンネル・橋梁の構築および、造成と多岐にわたります。

  • 本工事は野田村・普代村・久慈市と工事エリアが離れており、またトンネル・橋梁下部工事・道路工事と工種が多岐にわたっています。
  • トンネル工事で掘削する地山は、主に花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)と呼ばれる硬い地盤を掘り進めていきます。さらに、地表から浅い箇所を掘り進める区間や、沢の下を掘削する区間があるため、地下水の低下や地山の沈下などに配慮しながら、工事を進めます。
  • 本工事では、16基の橋梁下部工構築(橋の土台の構築)に加え、トンネル残土を含めて全体で約65万m3(東京ドーム1/2杯分)の土を運搬します。

工事エリア

4つの工事は普代村、野田村、久慈市の離れたエリアで行いました。
各工事にはそれぞれの構造物に精通した専門家を配置し、互いの進捗状況、安全・品質等に関する情報を共有しながら、確実かつ円滑に施工を進めていきました。

野田IC橋・野田IC

完成イメージ

工事箇所
岩手県九戸(くのへ)郡野田村秋田地内
構造物概要
[野田IC橋] 橋台工1基、橋脚工5基
[野田IC] 切盛土(きりもりど)量=35万m3

※野田村跨道橋 橋台工(2基)、オンランプ橋 橋台工(2基)、
オフランプ橋 橋台工(2基)を含む。

野田IC橋は橋長195mの高架橋です。本工事では下部工として橋台(1基)と橋脚(5基)を構築しました。また、野田ICでは約35万m3の土運搬を行い、新設される県道へ取付ける道路をつくりました。この工事エリアでは併せてオンランプ橋、オフランプ橋、野田村跨道橋(道路の上を越えるための橋)の下部工も行いました。

白井トンネル・普代北IC

白井トンネルは野田地区と普代地区をつなぐ、延長2,059m、内空断面積95m2のトンネルです。施工方法として、花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)の硬い地盤を発破しながら掘り進めていくN ATM工法(New Austrian Tunneling Method)を採用しています。また、終点側坑口では、久慈方面へアクセスするための普代北IC(インターチェンジ)を構築するための造成を行いました。

工事箇所
岩手県下閉伊(しもへい)郡普代村第19地割
構造物概要
[白井トンネル] 延長=2,059m、内空断面積=95m2
[普代北IC] 切盛土量=26万m3
白井トンネル完成イメージ

普代北IC完成イメージ

NATM工法の採用

NATM(ナトム)工法とは、地盤を爆薬や機械などを使って、アーチ状の空間に堀り出し、
その内側の壁面にコンクリートを吹付けた後、多数のロックボルトを地盤まで打込む工法です。

力持高架橋

力持高架橋は橋長157m、高さ18.5mの高架橋で、白井トンネルへとつながります。本工事では、下部工として橋台(2基)と橋脚(2基)を構築しました。

工事箇所
岩手県下閉伊(しもへい)郡普代第16地割
構造物概要
橋台工2基、橋脚工2基

宇部地区道路改良

工事箇所
久慈市宇部町第2地割~第4地割、
第6地割~第7地割
構造物概要
延長=1,320m
盛土量=41万m3
大型ボックスカルバート9基
(プレキャスト7基、現場打2基)
橋台工2基

宇部地区道路改良は、工事開始後に増工となりました。現在の国道45号から、北側(久慈方面)を向いて左側に広がっています。
土を高く盛った上に、全長1km超の道路をつくりました。盛土には、主に白井トンネルを掘削して出た土砂や岩を使用しました。
岩は、大きいものは破砕して使用しました。大型ボックスカルバート(四角い筒状のコンクリート構造物)が目印です。
また、2017年度より、終点側(久慈市側)北端部において、「宇部1号橋」の橋台工2基の施工も行っていました。

  • 平面図(起点側)

    平面図
  • 平面図(終点側)

    平面図
  • 工事が最初に始まった工区南側を「起点側」と呼んでいます。盛土の下に見える大きな四角い構造物がボックスカルバートです。

  • 工区北側を「終点側」と呼びます。終点側も起点側同様、高く盛土をしていき、新しい道路としての形を整えていきました。

  • 終点側最北端では、新しい道路を横切って宇部川が流れています。ここに架けるのが宇部1号橋であり、その下部工2基を施工しました。

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