頑丈なコンクリートには『振動』が必要!?

橋脚の品質を左右するコンクリートですが、ただ流し込めばいいものではありません。材料(セメント、砂、骨材、水)毎の比率や量を綿密に計画・計量して練り混ぜていきますが、
流し込む際にどうしても「気泡」が混ざってしまいます。そのまま放置すると、コンクリートは十分な強度を発揮することができなくなってしまいます。


そこで『バイブレータ』という機械を使って、流し込んだコンクリートに振動を与えていきます。こうすることで、余計な気泡をコンクリートから追い出し、鉄筋とコンクリートをより密着させ、コンクリートの密度を高めることができます。
これを『締固め』といい、本来のコンクリートの強度を十分に発揮させるだけでなく、表面に気泡のない、高品質なコンクリートをつくるために必要不可欠な作業です。


ですが、上図のように振動を与える時間・方法によって品質が変わり、また大量のコンクリートを次から次へと締固める必要があるため、非常に繊細で大変な作業です。世界最高品質のコンクリートを目指して、作業員さんたちが頑張って締固めてくれています!

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