平川市立尾上中学校 体験型現場学習会
~身近な施設の工事現場を通して建設業の仕事内容や役割について理解を深める~
「建設業の現場を、好奇心旺盛な中学生に体験して貰い、建設業に興味を持ち、将来の進路選択の参考にして欲しい」と、東北地方整備局青森河川国道事務所と一般社団法人青森県建設業協会が、平川市立尾上中学校の2年生57名を対象に「体験型現場見学会」を10月2日に開催しました。
会場は現在建設中の新しい平川市民体育館とひらがドーム屋内運動場。運動系の部活をやっている生徒たちにとっては、中総体などで自分たちが使うことになる場所なので興味深々です。はじめに、ひらかドーム前の屋外運動場で体験学習の説明や注意事項などを聞き、2班に分かれて工事現場の見学と、建設機械などの操作体験を行いました。
現場学習会の前に主催者挨拶。 「怪我をしないで楽しんでください!」 |
さあ、出発! 「あの施設で試合が出来たらいいね!」 |
建設中の体育館に一歩足を踏み入れると、メインアリーナに張り巡らされた足場と、想像以上にたくさんの人が働いている現場に目を見張る生徒たち。「建設業の現場は3Kと言われるように、もっと危ないのかと思っていました」という生徒も、整然と片付き丁寧にコミュニケーションを取る現場の人たちに驚いた様子でした。「新しい体育館で試合をしてみたい!」と話すのは、バレー部の男子生徒。「完成前にここに入ることが出来て嬉しいです」と話す生徒もいました。
施設に入る前に担当の方より大まかな説明を。 「ふむふむ。」 |
いよいよ内部へ。 「うわぁ~。めちゃめちゃ広いね!」 |
建設作業機械の操作等の体験では、普段は触れることのできないタイヤショベルやユニック車の操作体験を行いました。除雪車としても使用するタイヤショベルでは、「乗車してみると目線が高く、下の人が小さく見えて除雪作業時の大変さを実感した。」との感想がありました。
続いて、高所作業車の乗車体験では、15mの高さに恐怖のため足をがくがくさせている生徒や手すりから手を外すことが出来ない生徒もいました。
そしてドローンの操作体験では、とても難しいという生徒と、意外と簡単といって操作する生徒がいましたが、みな楽しいといって操作していました。
測量体験では、自分の名前が貼られた記念品を、歩測で30メートルだと思う場所に置き、誰が正確に測れたかを競い合いました。
タイヤショベル操作体験 「女子だってこういうのハイテンション!」 |
高所作業車乗車体験 「思ったよりも高い!目がくらむぅ…」 |
ローラー操作体験 「ハンドル重っ! 通った後は真っ平!」 |
ドローン操作体験 「飛んでる! まじ楽しいです!」 |
測量体験 「30mは...この辺!」 |
ユニック車クレーン操作体験 「おっ!筋がいい。うまいね!」 |
「現場で働いている人たちは、とても強くてかっこ良かったです」「雪の多い平川市。除雪をしながらコンクリートを守り、質のいいものを造っているという話に感動しました」と建設業のイメージが変わって興味を持ったという感想のなかに「女性も働いていて、建設業に親近感が湧きました」という女子生徒の声も。建設業の現場に入るのはほとんどの生徒が初めてでしたが、現場の方々からの「自分たちがこの街を造っている」という気概に触れ、心を動かされた様子でした。
記念撮影 「貴重な体験ありがとうございました!」 |
主催:国土交通省青森河川国道事務所、(一社)青森県建設業協会