工事進捗状況
進捗状況
現在の進捗状況をお知らせします。
2016.1.25 原寸検査
IHIインフラシステム堺工場では,原寸検査が行われました。
原寸作業を完了したNCデータの確認を行います。
2016.1.26 材料検査
続いて,材料検査が行われました。
手配された鋼板材料の確認を行います。
2016.2.5 材料入荷(水切り)
材料が到着しました。
2016.2.5 材料入荷
工場内に鋼板材料が搬入されました。
2016.2.29 罫書
NCデータを活用して加工情報を鋼板に書き込みます。
2016.2.29 切断・穿孔
罫書情報をもとに、切断・孔加工を行います。
2016.3.29 パネル溶接
箱桁の上下のフランジと呼ばれる部材に多電極溶接装置にて、補強材の縦リブを溶接します。
2016.4.15 組立
フランジに横リブやダイヤフラムと呼ばれる部材を取り付け、次にウェブと呼ばれる側板を取り付け箱形状に組立てます。
2016.5.17 部材反転
重い部材を良い品質が得られる下向きの溶接姿勢となるよう反転させます。
2016.6.6 仮組立
工場内で製作したブロックをヤードで実際に組み立て精度の確認を行います。
2016.6.15 仮組立検査
道路橋示方書・同解説に規定された計測項目の測定値が仮組立精度の許容誤差内に収まっているか立会検査を行います。
2016.8.17 塗装検査
塗装膜厚が規定値以上確保されているか検査を行います。
2016.11.24 桁の輸送
いよいよ架設現場へ堺工場から桁の輸送が開始しました。
2016.11.26 桁の地組立
10月25日より本格的な現場架設に向けた作業が始まりました。
本現場は橋けたを気仙川の両岸より中央に向かって送り出しを行います。
まずは左岸側に送り出しヤードに軌条設備を組立てます。写真は敷鉄板を設置し準備作業中の状況です。
軌条設備の組立て後,橋げたを送り出すための台車,橋げたを地組立するための架台設備を組立てました。
写真のオレンジ色の部材が手延べ機と呼ばれるものです。橋げたの送り出し架設工法では先端に橋げた本体より軽い仮桁を取付して施工するのが一般的です。
手延べ機に続けて大阪の工場で製作した橋げたを順番に繋いで行きます。
橋げたの地組立作業中の全景写真です。奇跡の一本松のすぐ近くで作業をしています。
2016.12.16 送り出し架設(1回目)
橋けたの現場搬入から約3週間後,1回目の送り出し架設作業を行いました。
左の写真は,地組立を完了し送り出し直前の状況です。
橋けたを繋ぎ合わせていきますが,つなぎ目は写真のようにボルトで締付をおこなっています。
橋けた全体で58000本の高力ボルトで締付します。今回はその1/4を締め付けし,架台設備を解体して送り出し作業に備えました。
送り出しはH鋼の上を台車で走らせ,ジャッキのチカラで重い橋けたを移動させます。今回の送り出した重量は約320トンです。
移動した距離は32mポッカリとクレーンとの間にスペースが出来ました。
送り出し完了した前方からの眺めです。随分と前に迫り出していて不安定そうに見えますが,しっかりとバランスを保つようになっています。
2017.1.6 右岸側の作業も着手
1回目の送り出し架設作業後,送り出した橋けたの後方へ続けて地組立を行いました。
左岸側の大型クレーンは解体して搬出しています。
右岸側も,軌条設備の組立てを実施しました。
左岸側と同じように作業を行なっていきます。
2017.1.25 右岸側の第1回地組立
1月中旬より手延べ機の組立てをおこないました。
ドローンの操縦にも少しずつ慣れてきましたので,だんだんと遠景の撮影が出来るようになりました。
航空法で飛行可能な範囲が定められていますので,道路の上や高度150m以上は避けて撮影するようにしています。
続けて橋けたの地組立を行っています。
250トン吊の大型クレーンを使用しています。工場から運ばれてくる橋けたの重量は重たいもので25トンくらいです。
2017.2.2 左岸側からの第2回送り出し架設
ボルトの本締め作業,河川内の橋脚上への送り出し設備の設置が完了し,左岸側から2回目の送り出し架設を実施しました。
この送り出しでは,河川内の橋脚上へ橋けたを到達させます。
写真は川の中央へ向かって移動している状況を歩道から撮影しています。随分と張り出している状況がわかります。
写真奥の橋台から手前側の橋脚までの距離は61mです。それだけ張出した状態でも安全にバランスを保ちながら作業を行っています。
☆1日目の送り出し作業を終えて,翌朝橋脚へ到達した状況を撮影しました。
さらに2日目の作業を進めます。
☆2日目は手延べ機(オレンジ色の部材)と橋けたと手延べ機を繋ぐ連結構と呼ばれるものを橋脚を越えたところまで移動させます。
1日目で26m,2日目に21mの合計47mの送り出し架設を実施しました。
写真は送り出し作業完了の数日後に撮影していますので,後方の軌条設備が一部解体されています。
2017.2.17 右岸側からの第1回送り出し架設
1月中旬から始まった右岸側での地組立作業完了後,ボルトの本締め作業を実施し,右岸側から1回目の送り出し架設を実施しました。
この送り出し作業では,工場で出荷を待っている残りの橋けた6ブロック分を地組するためのスペースを確保します。
☆1枚目の写真は地組立,高力ボルトの本締めが完了し,送り出し直前の状況です。
☆2枚目の写真は36mの送り出し作業が完了した状況です。
所要日数は2日間です。
2017.2.28 桁の地組立が完了しました
11月下旬から始まった橋けたブロックの地上での地組立作業が完了しました。
写真は最終のブロックを250t吊クレーンで吊り上げしている状況です。
左上には完成した防潮堤,右上には水門工事の進捗が確認できます。昨年5月から陸前高田へ赴任していますが,だんだんと工事が進んでいることが実感できます。3月下旬の桁閉合作業へ向けて送り出し作業を安全に進めていきます。
大型のクレーンの作業が完了しましたので,解体して搬出します。
公道を走行できる状態にするため,クレーンのブームを取り外しています。
2017.3.23 橋げたが気仙川の中央部で繋がりました
☆3月11日から送り出し作業実施☆
明日からの送り出しを迎えた,3月10日の撮影写真です。
3.11東日本大震災の発生した時刻14:46には,現場作業員全員で黙とうをさせてもらいました。
安全に,確実に,作業を進めます。急がず,慌てず,一日の送り出し量は実績で約25mです。
☆3月13日☆右岸側2回目の送り出し完了
この夜,橋脚から突出した手延べ機【オレンジ部分】を撤去しました。
☆3月15日☆右岸側3回目の送り出し完了
3月13日の手延べ機撤去後,さらに12mの送り出しを3月15日に実施しました。
写真は,3月15日と16日の夜に残りの手延べ機と連結構【桁と手延べ機を繋ぐもの】を解体完了した状態のものです。
☆3月18日☆右岸側最終送り出し
右岸側から約120mの桁の送り出しを実施しました。
写真は最終の送り出しシリーズの初日完了の写真です。右岸側からの桁の送り出し完了まで残り10mの状況です。
☆3月23日☆桁の閉合完了
3月22日より,左岸側の最終の送り出し【残り39m】を実施しました。
左岸からも右岸と同様に約120mの送り出しを実施し,無事に中央部で閉合出来ました。
ここからは,橋げたを約6m程ジャッキダウンする降下作業に突入します。なお一層安全に作業を進めて行きます。
2017.4.19 桁降下完了しました
☆桁降下開始直前☆
送り出しに使用したジャッキ設備を撤去し,降下のための設備に盛り替える準備作業に2週間くらいかかりました。
いよいよ桁降下の作業を開始する直前の状況です。
ここから,約6m,1000トン程ある橋桁を油圧ジャッキを使って降ろしていきます。
☆降下開始から6日目☆
残り約1mのところまで降りてきました。
☆降下に使用しているジャッキ☆
橋脚上の橋桁の下では,地道な作業を繰り返しています。
手前の青い物体から銀色の棒が突き出しているものが油圧ジャッキです。
1台あたり200トンの能力があり,230mm伸縮します。
ジャッキを伸ばした状態で,オレンジのブロックを1段ずつ崩していくことで150mm橋桁を降下していきます。
6m降下しますので,同じ作業を40回繰り替えします。
☆6日間の成果☆
景色も随分と変わってきました。
このあと,最後の1m,慎重に作業を進めました。
2017.5.24 女性パトロールを行いました
☆きめ細やかさ☆
緊張した作業も一段落しましたが,残りの作業でミスをしては今までの努力が水の泡です。
早期架け替えを期待されている一般の皆さん,発注者の皆さん,現場で働く作業員の皆さんにご迷惑を掛けないように緊張感の持続が重要です。
そんななか,いつもと違った女性ならではの「きめ細やかさ」を活かした女性パトロールを実施しました。
設計技術者・現場技術者を含めた総勢5名の弊社女子社員でのパトロールです。発注者様にも参加いただきました。
☆隅々まで点検☆
朝イチバンからラジオ体操,朝礼そして危険予知活動状況を確認し,現場のトイレ,事務所の状況など色々と点検。
現場の方も橋面から検査路へ降り,足場まで各所チェックを受けました。
☆意見交流☆
女性活躍の推進に向けて,女性も働きやすい職場環境の整備が徐々に始まっています。
そんな観点から,パトロールして気づいたことや,今後期待していくことなどについて,女性パトロールのリーダー主導で意見交流がおこなわれました。
2017.6.23 塗装作業やってます
☆現場塗装工☆
橋桁は鋼材により出来ていますが,海から飛来する塩分などによる腐食により耐久性が保たれないことが懸念されています。
しかし,そこはしっかりと重防食の塗装を行うことで,沿岸部にありながら,長期の耐久性を保つように出来ています。
大半の部分は工場で塗装してきており,現地ではボルトで繋ぎ合わせた接合部分を塗装しています。
☆まずはしっかりとサビを落として☆
現地での塗装は,外側面は4層から6層の塗装を行っています。
橋桁は箱状になっていて,内側面は3層の塗装を行っています。
塗装前のサビ落としの確認は念入りにおこなっています。また,塗装後はきちんと厚みを確保出来ているか確認しています。
2017.7.31 全ての作業を完了しました
☆ 完 成 ☆
平成28年6月13日より、現場の作業を開始いたしましたが、無事故・無災害で工事を完了することが出来ました。
私たちの担当する範囲は、ここまでですが、引き続き床版の施工業者さんによって、気仙大橋を仕上げていただくことになります。
1枚目の写真は、震災発生から121日目に開通した気仙大橋仮橋と並行して施工完了した様子を気仙沼側から陸前高田市街向きに撮影しました。
2枚目の写真は、対岸側から今泉地区の高台方向に向かって撮影したものです。
ちょうど、気仙沼-大船渡間を結んでいるBRTのバスが陸前高田市街に向けて気仙大橋仮橋上を走行していました。
3枚目の写真は、気仙川の下流側から上流側へ向けて気仙大橋を真横に撮影しました。
上流側では、気仙大橋同様に震災で被害のあった姉歯橋(旧国道45号)関連の工事が行われています。
4枚目の写真は、気仙大橋の奥に奇跡の一本松、広田湾をバックにして撮影しました。
復興祈念公園の工事も始まっています。一日も早く陸前高田の街が復興していくことを願っています。
また、工事の期間中は地域のみなさまを始め、国道45号を通行のみなさま、関係機関のみなさまに、沢山のご協力とご支援を頂きましたことを感謝申し上げます。
ありがとうございました。