どうやって水中に間詰めコンクリートブロックを設置するの?

鋼管矢板は円柱状のため、支保工との間に隙間が出来てしまい、
そのままだと十分に外の水や土からの圧力に耐えることができません。
そのため、隙間をコンクリートで埋めることで、外部からの圧力が均等に支保工に伝わり、
鋼管矢板が変形するのを防ぐことができます。これを『間詰コンクリートブロック』
と呼んでいます。当工事では、このコンクリートを全432箇所設置していきます。


支保工設置状況

水深が深く(最大19m)、視界の悪い中での作業となりますが、そんなときに活躍するのが
水中作業のスペシャリストである『潜水士』です!彼らが下図のように水中に潜り、
支保工と鋼管矢板の間にコンクリートを設置していきます


水中での作業で特に注意しなければいけないのは、『減圧症』と『低体温症』です。
一日に潜れる時間を制限*)するだけでなく、当工事の潜水士の潜水服は、内部で常に温水が巡り、
身体を冷やさない工夫がなされた優れものです。陸上からは水中作業は見えませんが、
プロフェッショナル達が日々頑張ってくれています!

*)…深さにもよりますが、水深19mでは1日100分しか潜れません。

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