ダムの目的・効果

ホーム > ダムの目的・効果

プロローグ

目屋ダム津軽ダム建設予定地の上流には昭和35年に完成した目屋ダムがあり、現在でも洪水調節などの役割を果たしています。津軽地方の発展に大きな役割を果たしてきた目屋ダムですが、完成から約半世紀の間に目屋ダムの計画を超える洪水が21回発生し、2年に1回の割合で発生する水不 足では、番水制を実施せざるを得ないなどの現実があります。
そのため国土交通省により、平成3年度より津軽ダム建設が着手され、平成20年11月17日には津軽ダム本体建設工事が着手されました。
現在ある目屋ダムは、津軽ダムの完成後、ダム湖の中に沈みます。目屋ダムは津軽ダムの完成を機に、その役割を終えることとなりますが、津軽地方の発展に寄与してきたその役割は、さらに大きく成長し、津軽ダムへ引き継がれます。

▲このページの上へ

津軽ダムの概要

ダム建設の目的

津軽ダムは、岩木川上流の青森県中津軽郡西目屋村大字居森平地先に建設する重力式コンクリートダムで、目屋ダムの下流側に隣り合って建設されます。岩木川総合開発の一環をなすものとされます。
津軽ダムが完成すると、目屋ダムよりも総貯水容量は約3.6倍、ダム湖の面積も2.4倍に広がります。ダムの高さは約40メートル高くなります。

洪水調節
ダム地点の計画高水流量3,100㎥/sのうち、2,940㎥/sの洪水調節を行い岩木川下流域の水害を軽減します。
流水の正常な機能の維持
ダム地点下流の岩木川沿川の既得用水の補給を行う等、流水の正常な機能の維持と増進をはかります。
かんがい用水
岩木川左岸地区の約9,600haの農地に対して、かんがい用水を補給します。
水道用水
弘前市に対し、水道用水として、新たに14,000㎥/日を供給します。
工業用水
五所川原市に対し、工業用水として、新たに10,000㎥/日を供給します。
発電
新たに津軽ダム発電所(仮称)を建設して、最大出力8,500kWの発電を行います。

ダムと貯水池の概要

貯水池
集水面積 172.0k㎡
湛水面積 5.1k㎡
設計洪水位 EL224.5m
サーチャージ水位 EL216.3m
常時満水位 EL204.9m
最低水位 EL170.0m
総貯水容量 140,900千㎥
有効貯水容量 127,200千㎥
堆砂容量 13,700千㎥
洪水調節容量 50,000千㎥
利水容量 77,200千㎥
ダム
型式 重力式コンクリートダム
堤頂標高 EL226.7m
堤高 97.2m
堤頂長 342.0m
堤体積 704,000㎥(減勢工含む)
計画高水流量 3,100㎥/s
放流設備 (常用)自然調節方式
幅4.5m×高4.5m×2門
(非常用)自然越流方式
幅12.7m×高8.2m×4門
幅6.1m×高8.2m×2門
ダムサイト地質 安山岩類、火山礫凝灰岩類、玄武岩類
環境放流設備 幅4.2m×高4.2m×1門

▲このページの上へ

工事計画平面図

工事計画平面図

津軽ダム貯水池容量配分図

津軽ダム貯水池容量配分図

目屋ダムと津軽ダムの比較

目屋ダムと津軽ダムの比較

▲このページの上へ

Copyright (c) 2009 TUGARU DAM. All rights reserved.