平成19年度 酒田港北港地区泊地(-10m)浚渫工事
浚渫って? 
”この工事について”のページでもふれていますが、浚渫(しゅんせつ)とは、海底や水底(川や、湖でもしゅんせつはあります。)の土砂を船などの機械により掘ることです。
今回の工事は、ポンプ浚渫船(6,000馬力)という機械を使っていますが、他にも...
いろいろな大きさのポンプ浚渫船、グラブ浚渫船 や バックホウ浚渫船
など、現地の地盤条件、環境条件、経済性に合わせた機械が選ばれます

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浚渫Q&A
次は、浚渫工事の全体をみてみましょう。 
     基本的にポンプ浚渫は、下図のような構成で行われます。

ポンプ浚渫船により水と一緒に吸い上げられた土砂は、排砂管(海上管→海底管→海上管→陸上管)を経て、約3Km先の海面処分用地まで運ばれます。
海面処分用地には、堰(せき)が設置されていて、土砂は堰に遮られて沈殿・場内に堆積し、水は堰を越えて港内に戻ります。 
排砂管の一部は、航路に支障をきたさないように、海底に沈められています。その為、港を往き来する一般船舶に支障がありません。 
工事について
1)浚渫(しゅんせつ) って?  
2)どんなふうに掘ってるの?  
 
工事からの  お知らせ

どんなふうに掘ってるの? 
 まずは、 ポンプ浚渫船の装置についてご紹介します。
浚渫Q&A
ポンプ浚渫船は、ラダーについたスイングワイヤーをたぐりながら、船体を左右に振り、スパットという鉄製の足を片方ずつ、交互に上げ下げすることで、船の前方をカッターで掘りつつ少しずつ前へ、前へと進んでいきます。

働く機械たち
工事写真帳
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大きい画像はこちらから
 
ラダー ポンプ浚渫船の”うで”の部分です。上下に動いて掘りたい水深に調整できる構造になっています。  先端には、カッターがついています。
カッター
土砂を削る部分です。回転してガリガリと土砂を削ります。
カッターを正面からみた写真。松ぼっくりのおばけみたいな感じです。
        
サンドポンプ  カッターで削った土砂を水と一緒に送り出す装置です。一般的にポンプ浚渫船の大きさは、このサンドポンプを動かすエンジンの出力で表現されます。
6,000馬力ですと、 1時間あたり 7,600m3(25mプール約21杯分)の水を排出できます。
スパット  ポンプ浚渫船の”足”の部分です。 船の左側右側にそれぞれついていて、それぞれが上下に動きます。
スイングワイヤー  ポンプ浚渫船を左右に振るためにラダーについているワイヤーです。ワイヤーの先端には錨がついていて、左右の錨をそれぞれ船の左右の海底に設置します。交互にワイヤーを巻きとることで、船が左右に動きます。スパットと組み合わせた動きで、浚渫船を前進させます。
  どんなふうに前進していくのか?は、下の説明をご覧ください。
いろいろな大きさのポンプ浚渫船
 
 ポンプ浚渫船
(6,000馬力,全長約80m)
 ポンプ浚渫船
(850馬力,全長約45m)
今回の工事で活躍しているポンプ浚渫船です。騒音対策がはかられています。  小型のポンプ浚渫船です。船体を分解できるので、港だけでなく、川、湖、沼等でも作業できます。
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